2009年9月6日日曜日

中村正義の美術館(直方体の森)


晴れて気持ちがいいので、車を洗う。そのまま勢いでドライブ。


よみうりランドのすぐ近く、住宅地の中に「中村正義の美術館」がある。
元々は画家・中村正義さんのアトリエ兼住宅であった建物を、亡くなられてから美術館として使用されている。


この住宅の設計は篠原一男。「直方体の森」というタイトルで発表された住宅作品。

「篠原一男 住宅図面」などの書籍に掲載されている内部写真でも、中村正義さんの絵画がミニマルな空間に印象的に挿入されているのをみることができる。篠原一男さんの住宅写真には、テーブルやイスといった最低限の家具以外の物体が滅多に写り込むことはないのに、である。

この住宅の生活には、篠原一男さんの空間と不可分な要素として中村正義さんの絵画がある。

写真から感じたのは、まさに寝まき姿で歩くことなどできなさそうな、空間と絵画が拮抗するような緊張感だった。けれど、実際に訪れてみると不思議なくらいに自然を感じる安らぐ場所だった。


かつて住人であった画家はもういないが、絵画は今も変わらずに棲み続けている。
幸せな建物をみた。


-中村正義の美術館
http://www7a.biglobe.ne.jp/~nakamura-masayoshi/

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